夜。

腐海の森に飲まれた
部屋を少し掃除しても
たかが知れている。
洗濯機を2回まわして
掃除機をかけたところで
なんとなく
気持ちが落ち込んだ。

金曜日も
土曜日も
なんだか
むしゃくしゃしていて
お酒に溺れたい気分で。

それでもこの週末は
久しぶりの休みで
息子にしてあげたいこと
ばかりだった。

で、早めに寝かせてから
飲めばいいじゃん、と
ワインも買い込んでいたけど
疲れていたからか
息子のα波にやられてか
二連続で
自分まで寝てしまった。


だからというわけでは
ないんだけど、
今日は欲求に逆らえなかった。

素直に開けてしまった。




なにも考えずに
ドラマを見ながら
アロマキャンドルをたいて
ワイングラスを片手に
チョコレートを
散らばせて。

なにやってるんだろうな、
と思う。

違うことをしなきゃな、
とも思う。



さて、
ワインが空いたところで
タイムリミット。
ゴミを出して
すっかり年をとった
愛犬の散歩。

ここまで
生きてくれたことに
感謝して、
いつまで
頑張ってくれるか怯えて、
それは散歩に行くたび
会うたびに
如実に近寄ってくる。


父のお墓まで行こう、
そんな独り言を
彼は聞いていただろうか。

自宅を出てすぐの坂で
もう歩きたくないのだと
歩みを止めてしまう。

痩せた脇腹や、
窪んだ目のあたり、
うなだれたような格好で
覚束無い足取り。



時間はすべてを奪っていく。

わたしの愛した存在や
いとしい気持ち、
楽しかった関係、
時が過ぎるほど
色褪せてしまうのは
今のわたしが
いけないのだろうか。




彼を置いて、
すっかり暗くなった道をいく。

お寺の門は随分前に
閉まったのだろう。
父には会えなかったし、
会うつもりもなかった。

ただ、近くに行っただけ。
それが必要な気がして、
実際に会えるわけなんて
ないのはもちろん
分かっているけれど。



あんなに
泣けなかったのが
嘘のように
どこからか涙が
零れてきたけれど、
わたしにはこれが
誰のためのものなのか
わからなかった。

安いお酒は
すぐ頭が痛くなるな、
そんなどうでもいいことを
考えながら、
今日も夜がくる。



| つれづれ* | 17:25 | comments(0) | trackbacks(0) |
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